「何?」 そんな千尋にさえもいつもどおりな拓真。 「結衣がどんな思いであんたのことを…!」 「千尋!!」 千尋が何かを言おうとするのを私が慌てて止める。 「良いって…もう良いの」 今更気持ちなんて伝えても、拓真にとってはただの迷惑しかないんだってわかるもん。 なのにどうしてなんだろう? 私…どうして泣いてんだろう…?