涙恋ーナミダコイー




「邪魔って…別に通れるでしょ?」



久々に拓真に話しかけられたからか私の鼓動は高くなるばかりで、顔も熱くなる。



「通れないから邪魔だって言ったんだけど。あ―俺の事よりあいつの事が頭いっぱいで考えられなかった?」



「っ……」



そんなことを拓真から言われるとは思って無かった。



「ちょ、あんたね!!」


千尋が顔を真っ赤にして、怒っている。