涙恋ーナミダコイー




でも、今のままじゃ別れてるかもしれない。


別れないと思っているのも私だけかもしれないし。


「元気だしなって!今日帰りに買い物に行こう!」


気を使ってくれる千尋に申し訳ない思いが募る。


「ありが――…」


「邪魔なんだけど。どいてくれない?」


お礼を言う前に私の言葉を遮ったのは、拓真だ。