「新君、ありがとう。少しスッキリした気がする」 「どういたしまして。俺の隣いつでも空いてるからどーぞ?」 何て冗談言うから、私もつい冗談を言ってしまったんだ。 「ほんと?それなら遠慮なく行こうかなー何て…」 「へーそいつの所に行くんだ?」 「え?」 その声は私でも無く新君でも無く、この場に居るはずもない…拓真だった。 「どうして…」 「別に。いつまでたっても来ないから探しただけ。俺と帰るよりもそいつと居る方がいんだ?」