涙恋ーナミダコイー




「新君、ありがとう。少しスッキリした気がする」


「どういたしまして。俺の隣いつでも空いてるからどーぞ?」


何て冗談言うから、私もつい冗談を言ってしまったんだ。


「ほんと?それなら遠慮なく行こうかなー何て…」


「へーそいつの所に行くんだ?」


「え?」


その声は私でも無く新君でも無く、この場に居るはずもない…拓真だった。


「どうして…」


「別に。いつまでたっても来ないから探しただけ。俺と帰るよりもそいつと居る方がいんだ?」