卒業しても新君は何かと私の事を気にかけてくれる。 新君はやっぱり優しい。 風通しがよい屋上へと場所を移動した。 「―――…と言う訳なんです」 私は新君の言葉に素直に甘えて胸の内を打ち明けた。 「ほー…それって、女の嫉妬ってやつ?」 「嫉妬ってやつです」 最近自分でも気づいて驚いたことは、自分が自分で思っているよりも嫉妬深いと言うこと。 大学生になって、それは日に日に感じる。