「明日、あの約束をした場所で待ってる」 それだけ言って拓真は私たちに背を向けて歩いて行った。 「ちょ、私行かないから!待ってても無駄だから!」 拓真の背中に叫んでも、拓真が振り返る事は無かった。 隣りにいた女性は私を睨んだ後、拓真の後を追って行った。 「何なのよ…」 あっという間の事で、頭がついて行かない。