「結衣は何でも一人で背負いすぎる」 どこか寂しげな瞳で私を見つめる。 「ほんと、そう言うのって困るんだって」 「そんなこと…」 無いって言おうとしたけど、感情というものは溢れる事しか出来ないの。 私の視界が少しずつ滲んでくる。 「胸、貸そうか?なーんて…」 冗談ぽく言った新君の胸の中に私は頭を埋める。