涙恋ーナミダコイー




「結衣は何でも一人で背負いすぎる」


どこか寂しげな瞳で私を見つめる。


「ほんと、そう言うのって困るんだって」


「そんなこと…」


無いって言おうとしたけど、感情というものは溢れる事しか出来ないの。


私の視界が少しずつ滲んでくる。


「胸、貸そうか?なーんて…」


冗談ぽく言った新君の胸の中に私は頭を埋める。