涙恋ーナミダコイー



ほんの少しの間新君の言葉がよく呑み込めなかった。


「え?私すごく新君の事頼ってるよ?」


「それは遠慮がちに。だから、俺の事もっと頼っていいから」


やっぱり、新君は優しい。


その優しさを私は素直に受け入れることにした。



「努力します…」


「よし。もし一度でも破ったらまたキスするから」


「え!?」


新君は私の顔を見て笑った後、また手を握って。


目的の観覧車の場所へと向かって歩いた。