涙恋ーナミダコイー



「あ、今あいつのこと思い出しただろ?」


「……」


「図星?」


何も言えなかった。


そんな私に気を使ってなのか、新君はそれ以上何もいわなかった。


重たい空気が二人の間に漂う。


それを先に破ったのは新君だ。


「それじゃ、目的地に行きますか」