「ふーん…。なら俺が上島の初デートの相手って事か」 「デ、デート!?」 「今日はデートに誘ったわけだったし」 そう言って差し出していた手で私の手を握る。 ぎゅっと強く握っている新君の手は、拓真の手とは全然違っていた。 違っていて…少しだけ拓真の手を思い出した。 今は新君と居るのに、他の人を思うとか…最低だ私。