駅前まで急いで走って行くと新君はもうついていた。 壁に寄り掛かって腕を組んでいる。 通り過ぎる人達が皆新君を見ている。 それなのに、新君は私に気がつくと手を上げた。 「新君ごめん!待った?」 急いで新君に駆け寄る。 「いや。俺も今来たところだし」