涙恋ーナミダコイー




「新君か…うーん、無くは無いかな」


「俺がどうかした?」


1人で考えていると新君が顔を覗いてきた。


「へ??」


私と額がくっ付いてしまいそうな距離感に新君の顔がある。


思わず顔がかぁっと熱くなる。


「もしかしてさっきの…?」


「声に出てた」



私の心を呼んだかのように新君はさらっと答える。