ひげが生えていて目も大きいけれど、きゃんきゃんじゃなくて、キューっと鳴いた。 「こいぬだよ。海ではアザラシの赤ちゃんって呼んでるけどね」 アザラシの赤ちゃんは、床にひれをバタンバタンと打ち付けた。 大きな音を立てて、部屋のいろんなものが倒れてしまった。 おかげで家中がめちゃくちゃだ。 「こ、こいぬはもういいや。それなら、最新のゲームを出して」 「げーむ?」