それからぼくたちは、貝がら合わせをした。 一回目、しーくまさんの勝ち。 二回目、ぼくの勝ち。 三回目、ぼくの勝ち。 四回目も五回目もぼくの勝ち…… 「むむむ。君って強いんだね」と、しーくまさん。 六回目のゲームが始まったとき、だれかが玄関のドアをノックした。