“紅鬼”

誰だよ俺をそんな風に呼び始めた奴は。
そんな大層なあだ名付けてくれちゃってさ。





「………弱っ……」


目の前に広がるのは浪士共の死体、血の海。
刀を鞘に収め、自分の手を見る。

………真っ赤だ………


「……くそ………」


何回殺っても慣れないこの匂いと色。







嫌いだ。