必死に追い掛けてきてくれたのか呼吸が荒く肩で息をしている…… 爽君…。 「……どうしたんだよ…!!急に走り出して…マジでビックリしたよ…」 いつも優しいトーンの爽君の口からは聞いたこともないような怒ったような声が聞こえる… ……………爽…君……。 「……ごめ…なさい…ウッ…ヒック…」 抱きしめられても… 頭を撫でられても…止まる事の知らない涙…。 「…………浅野か…??」 また、いつもの優しい声が耳元で響く…。