ケガをしたとき… 熱をだしたとき… 泣いているとき… 決まってママは頭を撫でてくれていた。 そのポカポカと暖かい手が大好きで…凄く安心するから…。 「……大丈夫だよ…あれは人だよ……って…あれ?」 爽君が電柱の方を目を懲らしながらジッと見ている……。 「………な、なに…?怖い……」 「いや…そうじゃなくて…あれって…浅野じゃない??」 ………え? 嘘…?