「……おい!?万優架!?しっかりしろ!! こんなびしょ濡れになってなにしてんだよ!!」 その優しい大好きな声に、安心してかグラッと体制を崩す。 それを 優しく包み込んでギュッと冷えきった体に温もりを与えてくれた。 「……ハァ…ハァ…浅…野君…??」 「…万優架??しっかりしろ!! 大丈夫か??送ってやるから…家はどこだ…!? …体あちぃぞ…。」 …そんなはずない…。 だって…こんなに…震えがとまらないよ…?? ”万優架!!” 浅野君のこの言葉を最後に私は意識を手放した…。