「!?」


鼓膜を擽られて、自然と肩が跳ね上がる。


「感じる前に俺の言葉に反応しろ…」


「は、はい…」


「嘘つき…」


風宮さんは御手洗の扉を開けながら、私に呟いた。


「俺より…年上だろ?」


「・・・ははっ」
私はワザとらしい笑いで誤魔化した。


「年上は嫌いじゃないぜ」


「・・・」


思わせぶりな言葉を置いて、御手洗に入っちゃった。