パシッ..!ドンッ..!!


「いいからさっさと貸せって
 言ってんでしょ!!ウザイのよ!」


教室中に音が響いた。
女が古田を叩いて押し倒した。
朝イチで俺達しかいなかったから
よく音が響いた。


「古田...!」


俺は倒れた古田の方に
寄って行った。


「将、ほっときなよ!そんなブス」


「何言って...!?」


「いいですよ、心配しなくても...」


そう言って古田は立ち上がって
教室を出ていった。


「ほっ...ほらね!!
 心配しなくていいって...」


女子は青い顔で俺を見て
そう言った。


「ふざけんなよ...」


そう女子に言って
古田を追いかけた。