「アイツのこと何だけどー………」
あたしは、春綺君に話した。
あの女に呼び出されて最低男の
部屋に何かあると教えられたことや………
勝手に最低男の部屋に入って写真を
見てしまったこと………
あたしは、周りの騒がしい声なんて
耳に入らなかった。
春綺君の顔は笑顔が消えて真剣な
表情に変わって行った。
話し終わると春綺君は……
(そっか、そんなことがあったんだね。)
「うん。」
(本当は、捺海ちゃんには黙って
おこうっと思ったんだ。
ねぇ、覚えてる?
初めて、捺海ちゃんと食事に行った時、
俺が言った言葉。)
春綺君は、自分のグラスを手にして
見つめながら話した。

