「アンタってさっ、何でホスト
始めたの?」
「何だよ、急に。」
「別に、ただ何となく聞いただけー」
いやっ、別に深い意味はないよ?
本当に。
「その内、教えてやるよ。」
何か、今……話し逸らしたような??
まっ、いっか。
そう言えば、公園のブランコに
乗るのって久しぶりだなぁ……
キイッ……キイッ……
あたしは、地面の砂を蹴って
ブランコをこいだ。
「お前、何してる。」
「何って、ブランコこいでるの。」
あたしは、思いっ切り足を
動かしてブランコをこいだ。
「何か、凄く楽しい……(笑)」
あたしは、小さく笑いながら
ブランコをこぎ続けた。
そう言えば、小さい頃よく
ママと……
「………………………」
キイッ……
小さい時のことを思い出して
自然に動きが止まる。
すると……
「おい、このブランコっと言うのは
一体、どうやるんだ。」
えっ、今……何て言った??
あたしは、最低男の言葉に
耳を疑った。
「ごっ、ゴメン……
今、何て言った??」
最低男は、不機嫌な顔でー……
「だから、このブランコは一体
どうやるんだ。」
えっ、えぇぇぇぇぇ!!!!????
最低男の言葉に呆然とする。
こっ、コイツ……馬鹿だ!!
想像以上に馬鹿だっっ!!
大人で、ブランコのやり方を
知らない何て……
前から、変わった奴とは思ってたけど……
まっ、まさか……
ここまで、酷いとは……

