あたしは、徹夜の方を向いて
ニッコリ微笑んだ。






(…………………??) 




徹夜は、首を傾げて微笑み返した。





「徹夜……

それって、どうゆう意味かなぁ……?」





ビクッ……





(あっ、えっと………)




徹夜は、苦笑いをしながら
目を泳がせた。



 
コイツ、あたしのことを馬鹿だと
思ってたんだ……




へぇー……






「まるで、このあたしが徹夜と
同じ馬鹿って言ったように
聞こえたんだけど……


どの口が言ったのかなーぁ……?」






(………馬鹿だろ……アイツ……)





徹夜は、そう呟いてお酒を飲んだ。






「あっ、この口が言ったのかなぁー?」





あたしは、微笑みながら徹夜の頬を
思いっ切り引っ張った。





(……ギブキブ!!


もう、失礼なことは言いません……!!)






「本当……??」




(はい、絶対です……!!

だから、離してー!!)




「よろしい。」





手を離すと徹夜は、涙目になりながら
頬を摩った。





分かれば良いんだよ、分かれば。





ったくー……アンタと一緒にして
欲しくないね。





(捺海ちゃん、手加減してくれよー

俺、ここのNo.3のホストだぜ?)





いやっ、ホストだろーと関係
ないですから。





って言うか、手加減したつもり
だったんだけど………






それはそれは……すみませんでしたね。






(って言うか今、思ったんだけど
捺海ちゃんってさっ……)





徹夜は、あたしの方を向いて
ジッと見つめた。






「うん……」





(尚希と、そっくりだよな!)





徹夜は、ニコッと微笑んだ。




それを聞いた瞬間……



あたしは、グラスを落としそうになった。





ハッ……??






ハアァァァァァ!!!!????




「何、言ってんの!?

あたしが、アイツに!?
いや、全然似てないから!!!!」





有り得ない………まさか……




あたしが、アイツと似てる何て……




まだ、春綺君達ならマシだけど……