アイツだけは、奪われたくない。 だって、アイツは俺の女だ。 それに、アイツには少し興味がある。 それを、奪われるのがムカつく。 今後は、春綺には気を付けた方が 良いな……… 春綺に奪われてたまるか。 ぜってぇーに、アイツだけは 春綺に渡さない。 俺は、そう思いながら春綺に 手を握られている捺海の後ろ姿を見つめていた。