(なおちゃんって、あんなでしょ??

だから、良くお客様同士が喧嘩するの。
いつもの事なんだぁ……)





あぁ……そう言う事か………





れおん君の話しを聞いて何となく
分かって来た。






女2人は、他の人達なんて眼中に
ないみたい。






(あたしが、尚希と最初に
約束したのよ!!)





(ハァ!?何言ってんの!!


あたしが、最初に約束したの!!)






すると、その間に春綺君が入って来た。








春綺君……大丈夫かな……





あの女達、結構怒ってそう。







(お客様、どうしました??)






春綺君は、落ち着いた声で
女達に接した。







(聞いてよ、春綺君!!

この女、あたしが最初に尚希と
約束したのに自分が先だっとか
言ってんのよ!!)







(何、嘘付いてんの!!

あたしが、先よ!!!!)







ハァ……




何か見てて呆れる。



大の大人が、そんなことでいちいち
喧嘩する何て……





本当、馬鹿みたい。







あたしが、冷たく見ていると
周りの客も迷惑そうな顔をしていた。







ったく、それにしても………



アイツも、こんな女達じゃなくって、
もっとマシな女を客にしろよ。






春綺君と話している女達の様子は
興奮が段々と収まって来た。 




さすが、春綺君。





するとー……






「何だよ、騒がしいなぁ……」






あたしの背後から、聞き覚えの
ある声がした。





後ろを振り返ると……