頭の中、何もかもが
真っ白になってしまう。
最低男は、春綺君の
触った場所や付けた場所を消すよう触った。
最低男の大きくって
温かい手は、あたしの
心を…………
全てを包み込んで
くれるようだった。
もっと、その手で
あたしを包み込んで
欲しい。
体だけではなく………
傷ついた心を………
もっと……もっと………
包み込んで……………
あたしの頬を触っている最低男の手をあたしは
無意識に自分の手と
重ねた。
そんな、あたしを見て
最低男の動きがピクリと止まった。
そんなことに気が付いていないあたしは、ソッと
瞼を閉じた。
ずっと、こうしていたい。
あたしだけに、ずっと
こうして欲しい。
だけど、この手で………

