「うん………」 あたしが、頷くと 春綺君は、あたしの頭を優しく撫でた。 (ありがとう、捺海ちゃん。) ゴメンね、春綺君。 今は、応えられないけどいつか応えるから……… あたしの本当の気持ちを…………… するとー………… バンッ……!! いきなり、ドアが開く 音がした。 驚いて見ると、そこにはー………… 最低男がいた。 嘘……… 「ハァ…ハァハァ……」 荒くなった息や頬に 垂れる汗。 そして、真剣な表情。 その姿を見ると最低男がどれ程、探し回ったのかが分かる。