(なぁ、どうしてだよ ………) サラッ…… 春綺君は、震える声で 言ってあたしの髪を 優しく触った。 「どうしちゃったの……?」 (…………だ………) 「えっ……??」 春綺君が何て言ったのか分からなくって聞き返す。 すると、春綺君は…… あたしを抱き締めた。 何かされるんじゃ ないかと思って 身構えるとー……… (ーーー……………) 「えっ………?」 春綺君が、あたしを 抱き締めながら言った。