(じゃあ、何で拒むの?)
「それは………あっ……」
話している途中で
春綺君は、あたしの体に唇を付ける。
体中が熱くって電気が
走っているような感覚が襲う。
嫌………
嫌だ……嫌だ………
「いやっ、やめてよ…!
何で、こんなこと……」
恐怖に耐えられなくってあたしは、涙目に
なっていた。
大声で叫んでも春綺君は やめようとはしない。
嫌……嫌………
助けて…誰か…………
誰か………
そう思いながら強く
助けを求めていると
無意識に、ある名前が
出てしまった。
「助けて……
助けてー………
………尚希……っっ!!」

