頬に冷たい感覚がした。 驚いて顔を上げると 春綺君がペットボトルを持っていた。 (あっ、ゴメン…… 驚かせちゃった?) 「あっ、ううん。 大丈夫……」 まぁ、ハッキリ言うと 少し驚いたけど。 (はい、水。 冷たいから眠気が 覚めるよ。) そう言ってニッコリと 微笑んでペットボトルをあたしに差し出した。 「ありがとう。」 あたしは、冷えた水を 貰って一口飲んだ。 水が良く冷えていたから喉が凄くヒヤッとした。