「……ハァハァ………」
俺は荒くなった息を
整えて俯いていた顔を
上げた。
すると涙を流しながら 勢い良く走って来て
抱き付いて来た。
(………っ……うっ………なお…き………)
「……満里南。」
俺は満里南の震える
体を抱き締めた。
本当はアイツの所に
行こうと思った。
けど………
満里南のことを考えて
いると俺は満里南の
元に向かっていた。
俺は満里南の震える
体を抱き締めて
いる時……
2つの感情が芽生えて
いた。
満里南を、ほっとけない。
1人にさせたくない。
その感情とー…………
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