俺は電話を切って
急いで駐車場に向かって車に乗り込んだ。
エンジンを掛けて車の
ハンドルを握って
発車させようと
すると…………
車に明かるい
メロディーが鳴り響いた。
ったく、誰だよ。
こんな時に………
俺は、そう思いながら
電話に出た。
「もしもし……」
(…………………)
返事がないのに、少し
イラッとした。
「もしもし。」
(…………っっ………
……うぅ…なお……き……)
携帯から女の泣き声が
聞こえて来た。
「満里南……?」
突然の満里南からの
電話に少し驚く俺。
(……あたし…………
どうしたら…良いの……?
……うっ…ううっ………)
「おい、どうしたんだよ。」
(あたしー…………)