すると、隣から視線を感じた。
見ると最低男はハンドルを握りながら、
あたしの方を見て睨んで来た。
なっ、何……??
もしかして、やるき??
あたしは、そう感じて身構えた。
「ハァー……お前さぁ………」
「なっ、何??」
「お前が引かないから
その内ボタン、壊れるだろーが。」
その言葉を聞いて、ちょっとだけ
ムカついた。
そう言うアンタだって全然
引かなかったじゃん!!
「そんぐらいで、壊れないから
安心してく・だ・さ・い!!!!!!」
大体そんぐらいで
壊れませんよおーーぉぉぉぉだっっ!!!!
ケッ、そんぐらいで壊れるとか
どんだけ安いんですか!?
心の中で、あたしの悪魔が
愚痴っていると……
「おい、早く降りろ。」
「分かってるよ。」
ったく、ウルさいなぁー……
そんなんじゃ、その綺麗な顔が
その内………
沢山シワが出来ちゃうよーーだっ!!

