いくら、俺が帰って来るのが
遅いからって……マジで寝るなよ。






そんなことを思いながらグッスリ
寝ている捺海を見つめた。





ベッドに横なって、コッチを
向いて寝ている捺海と向かい合う。






俺が、最近………手出してないから
って安心してんだろ……………






今、思えば…………




こんなに、近くにいて同じ家に
住んでいるのに女を抱かない何て
生まれて初めてだ。





いつもなら、女から求めて来ることが
多い。




だけど、この女は俺を求めようとは
しない。





そんだけ、俺を嫌ってるんだよな。






そう思いながら捺海の長く綺麗な
サラサラな茶色い髪を触った。