聞き覚えのある声が、あたしの背後から聞こえて来た。





「あっ……」





振り向くとそこには、最低男がいた。





何で、ここに……最低男がいるの?





「なんで、アンタがここにいるわけ」






あたしが、そう冷たく言うと最低男は隣のブランコに座る。





正直、言って最低男にはブランコのサイズが合っていない。






「お前なーわざわざ、こんな夜中に俺様が来たんだぞ?寧ろ感謝しろ」






いやいや、アンタが勝手に来たんじゃん。なのに何で、そんな偉そうな言い方するの。






「帰ったの?あの女……」






あたしは、顔を俯かせながら最低男に聞いた。