すると、ドアの前に立っていた人が、 あたし達の方に向かって走って来た。 えっ、えっ?? 女の履いているヒールの音が 何だか大きく聞こえる。 (尚希………!!) ギュッ…… 満里南と言う女は、最低男の名前を 呼んで思いっ切り抱き付いた。 確かに、あの女は写真で見た 満里南だ。 あたしより、低い身長に肌白い腕に 上手に巻いてある長い栗色い髪。 あの写真に写っていた女と全く一緒だ。 今、思うとコレが………………