「どうしたの??
もう、仕事行く時間でしょ?」
あたしは、立ち上がって最低男と
向き合った。
「お前………親父と何話しした。」
やっぱり、聞かれてたんだ………
その時、何かが落っこちるような
感覚が襲った。
あたしは、冷蔵庫を開けてコップに
飲み物を注いだ。
本当は、喉なんて乾いていない。
怪しまれないように、ワザと
こうしたのだ。
「アンタのお父さんが、アンタに
用があって来たんだって。
それで、ついでに上がってもらって
話ししてたの。」
あたしの全身に最低男の視線が
ハッキリと伝わる。
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