まさか…………あの女…………… 捺海か?? 俺は、段々と遠くなって行く ヒールの音を聞きながら小さく なって行く捺海らしき背中を 見つめた。 その時、麗子が走り去って行った 捺海らしき女を睨み付けていることに 気が付かなかった。