俺は、何も言わずに腕を 振り払って再び歩き出した。 (待っててばー!!尚希さん。 私達、婚約者でしょ?) 麗子の言葉に歩くのを止める。 「俺は、お前なんかと結婚する気 なんてない。」 (なっ、でも………… 政略結婚よ?? 取り消す何て出来る訳ないじゃない。) 「ウザい。 俺に付いて来るな。」