焦らさないで、ハッキリ言えば
良いじゃん。








「それで、結局は何が言いたいんですか?」









(実は、その話し尚希さんには
まだ、話していないんです。



尚希さん、お忙しそうなので………




だから、一緒に住んでいる
捺海さんが、私の代わりに伝えて
欲しいんです。)







そんなの、自分で言えば良いじゃん。



この女、絶対にワザとだ。







この応えに、あたしの悪魔が
動き出す。








「そうゆう、大事なことは直接
本人に言ってください。」






(でも、捺海さんは私より
一緒にいますし。

それに、私………忙しいですから
言う暇がないんです。)




イラッ………



高宮さんの言葉に、反応する自分。





この、女………………


遠回しに言ったけど……


自分は、アンタと違って忙しいんです。



みたいに言っているようなもんじゃん。




あたしは、イライラしながらも
平常心に振る舞った。




今の、あたし段々とイライラして
来てます。





「それは無理です、高宮さんが直接
“尚希”に言ってください。

それに、同居すると決めたのは
“尚希”です。


なので、“尚希”に言ってください。」





あたしは、ニッコリ微笑んで
高宮さんを見た。