あたしの目の前には……
最低男と高宮麗子がキスをしていた。
辺りは暗かったけど、月の光で
照らされている2人が
ハッキリと見える。
高宮麗子は、最低男の首に細長い腕を
回していた。
気が付けば、あたしは夢中で
走っていた。
走るスピードが落ちて段々と
足が重くなる。
「ハァ……ハァ…………」
どれくらい夢中で走ったのか
分かるぐらい息は上がっていた。
頭の中に2人がキスをしている
光景が浮かぶ。
「…………………っ…………」
すると、頬に何かを感じて
ソッと頬を触ると……
あたしは、涙を流していた。
何で………涙なんて出るの??
アイツが、誰とキスしようが
あたしには関係ないのに………
なのに……何で………

