彼は愛想がとても良い。 私には真似できない程、常に笑顔だ。 「王子スマイル・・・」 と言うやつか。 双眼鏡に映る彼の笑顔は、キラキラと輝いて見えた。 見ていると、女子群を引き連れて 音楽室を出ていく。 そしてすぐに、 『キーンコーンカーンコーン・・・』 休み時間終了−−授業開始のチャイムがなった。 「やばっ!!」 私はランチバックに双眼鏡を詰め込むと、屋上から急いで出ていった。