・・・・・理由がある。 一先ず、聞いて。 我が宇都宮は、由緒正しき家筋なのだが 困った事に私は一人娘で、家を継ぐ者が居ない。 加えて、宇都宮財閥は現在少し落ち気味だ。 私が、何とかしないと−−!! 何とか、私の代で持ち直さないといけないと、思う。 では、どうすれば良いか。 入学式までそんな事を考える私の頭に飛び込んできたのは、 大財閥、哉園家の次男が同学年で入学したと言う噂だった。