私立翠翔学院大学高等部。


街の中心部にある男女共学の進学高校。


偏差値は県下でも高い方で、主に国公立大学進学に重きを置き、スポーツの部門でも特待生制度を取り入れている。



学院には、英語科と普通科があり、特に普通科にはコースが3つあり、コースによりカリキュラムの内容が全く意なるという特徴を持つ。


しいていえば、学校が一心に期待を掛けるスーパーコース。



少人数制で、優秀な各教科の専門講師や心のケアまでも行うカウンセラーが専属で在籍するほどである。


学校の進学率アップと偏差値向上の為に、学校が生徒に掛ける期待は計り知れないものがある。


その為、他コースの生徒との差別化が生じているのも事実だ。




「川嶋、ちょっと。」



昼の休憩時間になって、ようやく学校に登校してきたリズは、担任に呼び止められた。