誰かの為のラブソング

「…うん…

そうだよね…

ごめん、理久。」





「？
お前、何か変。」





明らかにいつもの様子とは違うリズに探りを入れるように理久はこう言った。




「…そう？
いつもと同じだけど…」




「ま～た、上ちゃんの
説教でも聞かされたって感じだな～。

ま、今時あんな熱血漢
貴重もんなんだし。

担任だから、説教なんて当たり前だろー

それが先生の仕事なんだし」




理久はグラウンドをじっと見つめている。





「…うん。
わかってるけどさ…

なんか、




…重い。」




リズは大きくため息を
ついた。