「ゆず!いい名前!私は夏実!またね、ゆず!」 そろそろ母が帰ってくるころだと私は体を反対に向けて早足で帰る。 一瞬、ゆずが目を見開いてこっちを見ていたような気がした。 嬉しそうで、でもどこか悲しそうな目だった。