その日から私は頻繁に森へ行ってはゆずと遊ぶようになった。
家からお菓子やらおもちゃやらいろんなものを持ち出してはゆずと食べたり遊んだりした。
そうしているうちにゆずのことも少しずつ分かるようになってきたし、
私もゆずにいろんなことを話した。
ゆずは私より年が一個上だった。ゆずには「普通に振舞ってほしい、夏実は私にとって生まれて初めての友達だから。」といわれて私は今まで通り接することにした。
「夏実、これ、最初に会ったとき渡してくれたタオル。ありがとう。」
「あ、洗ってくれたんだね!」
「うん、時間かかっちゃってごめん。」
「全然大丈夫!
あ、あのさ、ゆずの家ってどこらへんなの?学校は?」
「あ、えと、山のふもとだけど、学校は…ちょっとここからは遠いというか…。夏美は?」
「私はこの大木の前の山道をちょっと下ればすぐだよ!学校はバスで山から一番近い学校だよ。」
「へぇ…」
話はたくさんした。
だけど、ゆずはなんだか自分の事情をあまり聞かれたくないように思えたからそれ以上家のことなどを聞かないようにしていた。
