次の日、
学校から帰った私はいつもの黄色いポシェットを提げて真っ先に山へ向かった。
昨日のうちにすっかりと地面は渇いていて、滑ることもなく進むことができた。
大木に辿り着いて私は秘密基地の穴を覗いた。
今日もゆずがいるんじゃないかと思ってわくわくしていた私だったが、そこにゆずの姿はなかった。
ガッカリして肩を落とした私は昨日のゆずのように膝を抱えて穴に入った。
しばらくそうしていたが、いつも秘密基地に持ち込んでくるお菓子や本は、ゆずと遊ぶつもりでいたから家においてきてしまい、退屈で、少しばかりか寂しくなってきた。
森の中でこうして何もしないなんてことは一度もなかったなと、ふと思う。
