8月4日 土曜日

合宿を2日後に控えてるのもあって

友達と服を見に行った。

でも、正直な話スウェットを

見に行っただけ。

「今日暑いな」

「ほんまやな」

バンバンの関西弁の会話。

また炎炎天下。

友達といても

柏木くんのことで頭の中はいっぱい。

「この服柏木くんと会うときに着たいな」

「このスカートかわいいよね」

「これだったら柏木くんに…」

合宿の時のスウェットを見にきたはずなのに。

「柏木くんは」

「柏木くんに」

「柏木くんだったら」

そんな頭の中はいっぱいで。

彼女でもないのにおかしいよね?

友達とお昼ご飯を食べてても

服を見てても

話してても

心の底からは楽しめなかった。

心の底からは笑えなかった。

だって不安だったから

このままじゃダメだよね?

もっと強くならなきゃ。

もっと自信持たなきゃね。

お昼11時から午後5時までの空白。

早く柏木くんに会いたいな。

この日も柏木くんとメールしてた。

だからいつもみたいに

ずっと幸せな時間が続くと思ってた。

現実なんか知らなくて良いと思ってた。

恋バナに走るまでは。