「櫻井、俺の女になれよ」



「…え!?彼女ってこと!?」



中3の夏、数学の授業中に
いきなりされた告白。


しかも相手は、学校1の俺様男
一之瀬 芯。



正直、あのときは全然
嬉しくなかった。



だって、テスト中に消しゴムを借りるような人。


ワイルドすぎる…




それから、芯くんに俺の彼女宣言されて
仕方なく付き合い始めた。




「希菜、チューは?」

「希菜、手。」

「希菜、今日も可愛いな」


こんな甘い言葉を毎日のように言われ、

前髪を数ミリ切っただけですぐに気づかれ、

あたしの体調の変化まですぐ分かっちゃうスペシャリストな芯くんに

あたしも段々惹かれていったんだ。